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お買い物から『極悪?』極点まで??スパイクタイヤアラカルト [スパイクタイヤ]

またしばらくサボってしまいました・・・・。反省・・・・。

前回はスパイクタイヤの作り方をご紹介しましたが、今回も「スパイクタイヤネタ」です。
天気予報を見ているとぼつぼつ北国や、日本海側、山間部では雪が降り始めたようですね。
ということで、今回はいろんな種類のスパイクタイヤをご紹介いたします。

一口にバイク用のスパイクタイヤといっても用途によって色々なものがあります。
(というより用途に合わせてベストのモノをそれぞれ作っているわけですが・・・)

まずは一番オーソドックスなカブやメイトなど業務用バイク用のスパイクです。

アップで

同じような用途でスクーター用のスパイクです。

アップで

コレぐらいのスパイクでもパキパキに凍った路面を「何とか」走ることは可能です。
勿論コーナーでバイクは傾けられませんが・・・。
ベースのスノータイヤはバイクを寝かすことなど考えた設計にはなっておらず、
車のタイヤのように断面の形状が四角いモノなので仕方の無い話しです。
またピンの数も少ないし、ピンの突き出しも最小限にとどめてあり、
とても上品なスパイクタイヤです。
雪国で生活している方の通勤、通学には欠かせませんね。

次はわざわざ凍結路面を目指して「極寒の地」へ走りに行くかなりマゾっ気の強い
ライダーのためのスパイクタイヤです。

アップで 

オフロード用のブロックタイヤにマカロニピンを2mmほどの突き出しで打っています。
これもどちらかというとピンの突き出しは控えめで、アスファルト路面9割、
雪、氷1割って感じでしょうか。
初日の出を宗谷岬でという、マニアックなライダー達に支持されています。

「もう少し氷の上でのグリップを・・・」というご要望には

アップで 

 さらに 

コレもオフタイヤをベースにチップピンを3mmほど突き出して打ってあります。
コレで氷の上でのグリップはかなり向上しますが、アスファルト路面はお世辞にも快適な
走りとは行きません。自走でのツーリングとなるとこの辺りが限界でしょうか?

だんだん『極悪仕様』になって行きます。

雪山までトランポで運んで、思いっきり雪と氷を楽しみたい!!!
っていう過激なライダー向けには

アップで

さらに

マカロニピンを5mmほどの突き出しで、全てのプロックに打ってあります。
いわゆる「フルピン」ってヤツですね。コレぐらいになるとテカテカのアイスバーンでも
そこそこバンクさせてコーナーを曲がれます。
凍結路面を「攻めてる!!」って感覚を味わえますよ!
でも、ここまでくるとアスファルト路面でゴムは接地しません・・・。

さらに『過激』に!!

アップで

さらに

チップピンの先端を加工し、尖らせたモノを5mmほどの突き出しでやはりフルピン仕様です。
ここまでくれば雪や氷は何も怖くありません、パキパキのアイスバーンで思いっきり楽しめます。
フルブレーキングは勿論、バンクさせてのコーナリング、そこからアクセルをひねっての
パワースライドなど意のままに操れます。

で、トドメの『極悪スパイク』のご紹介!!


アップで

さらに

コレはスウェーデンのテレルボルグというタイヤメーカーがかつて作っていた、
ウィンターエンデューローレース用のスパイクタイヤです。
(数年前に2輪から撤退してしまい、もう入手不可能だそうですが・・・)
冬用の特別なブロックタイヤに 極悪なスパイクピンを7~8mmほどの突き出しで 
フロントに300本 リアに342本打ってあります。

このタイヤの氷上でのグリップ力は想像を絶します。
スケートリンクのような氷の上で、どこまででもバンクさせてコーナーを走り抜ける事を可能に
してくれます。!!
それはもう今までの常識を覆させられる「目から鱗が落ちる」感動の走りです!!

以前、風間深志さんがバイクで極点に挑んだ時のマシン「ウィスパーダンサー」のリアタイヤ、
TWのファットタイヤにもこのスパイクピンが、それはもう鬼のように打ち込まれていました。

長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございます。
いかがでしたか?かなりというか思いっきりマニアックな世界ですが、
スパイクタイヤってなかなか奥が深いモノなのです。
コレからも様々なニーズに対応できるよう、日々精進し研究して行こうと思っております。
(っていうより自分が楽しく走りたいだけなんですが・・・・)

「ああ、早く雪降らないかな~~~、走りに行きたいよ~~~!!!」




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